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おざろぐ

東北から教育とか趣味とかをつづる小澤慎太郎のブログ

貧困から抜け出すための二つの道~フィリピン視察報告①~

貧困から逃れるということ 

フィリピン人が貧困から抜け出して幸せになるには、二つの道があると聞きました。

一つは、外国に行って働くという道。そしてもう一つは、外国人と結婚すること。

現地の人に聞いた話だと、フィリピンでの日給は350ペソ(945円)くらいだそうです。

日本だと都会のコンビニで時給1000円のところもあるので、実に8倍の違いがあります。

それどころか、これはもし働いたらの話であって、仕事にありつけない人たちもたくさんいるのです。

貧困の連鎖。貧困から抜け出すことがいかに困難なことであり、大変なことなのか、フィリピン社会はそれらの多くを物語っています。

家族想いのフィリピン人は、海外で働いて家族にお金を送ることを夢見ている人もたくさんいますが、海外に行くこと自体が、雲の果てのごとく、遠いのです。

 

ゴミは”ゴミ”じゃない、”宝”であり、”希望”なんだ 

今回の視察で訪れたマニラのスラム街「Smoky Mountain」には、マニラの町中からゴミが集められ、到着するやいなや、下に埋もれないように、住人たちが手早く回収していきます。

金属は高く売れる。だから銅とか鉄とかは貴重です。

なかには、ファストフードの食べ残しのチキンをもう一度焼き直して売っている人もいるそうです。

使用済み注射針が飛び出ていたりと、子どもたちがゴミ集めをするには危険で、制限がかけられつつあります。でも子どもたちには遊ぶための場所がありません。NGO団体が公園を作っても、ブランコなどの遊具の金属が盗まれてしまうからです。

鼻を刺すゴミのにおい、飛び交うハエ、、、、

ゴミ山に住む彼らの住環境は劣悪ですが、それでも彼らは日々を生きています。

そんな彼らにとってゴミはゴミじゃない、宝であり、明日への希望なんです。

ゴミを分別して売れるものを売ってお金を稼ぐ仕事「スカベンジャー」は、多くの人々の命をつなぐ仕事。

だから、ゴミ処理技術の向上は、彼らにとって"死"を意味し、そこに社会としての矛盾や葛藤が横たわっています。


今はまだ叶う余地なき夢

 「将来の夢って何?」

僕は思い切ってホームステイ先の家庭にいた20代の女の子に質問してみました。

すると彼女は、外国に行って働くことよ、日本に行きたい、と話してくれました。

「いつ日本に行きたいの?」

「さあね・・・まず航空チケットが高すぎて買えないわ」

彼女は大学を卒業し、僕と同じ就職カウンセラーの仕事をしていました。フィリピンでは大学を卒業できれば裕福な身分。それでも、海外に行くということは果てしなく雲の上であり、夢のまた夢なのです。

どうして海外に行きたいの、聞くと、彼女はトーンの一つ低い声でこう答えました。

High salary...

明日に裏切られたくない、そんな思いが今の彼女を取り巻いていた。

 

貧困なき明日に向かって

貧富の格差が著しい国、フィリピン。圧倒的な対症療法も大事だし、社会システムから見た抜本策も必要だと感じました。

「貧しさの中にあり、それでも彼らの微笑みは輝いていた」なんて慰め的なことは正直思わなかった。やっぱりお金は無いよりも有った方がいい。と思った。まずは。

お金が有ることで、物質的な豊かさだけでなく、様々な教育機会や経験を得ることができ、貧困から抜け出る初動のエネルギーを得ることができる。

フィリピンの人たちから見ると、先進国としての日本は、そしてその構成員である僕たちは、いわば「未来の理想の姿」。

今はまだ日本にも種々雑多な課題があり、ロールモデルとして胸を張ることはできないかもしれません。

が、いつかは発展途上の国々が安心して経済成長を進められるような人にも環境にも優しいモデル国「JAPAN」を目指していきたいと思っています。僕は教育の現場から。

貧困という理由だけで教育機会を失ってしまう子ども若者がゼロになりますように。

今回のフィリピン視察をきっかけに貧困から抜け出すための道を模索していきたいと思います(^^